人材

エンゲージメント向上

2024年6月13日

業務管理システムとの連携で、LINEを含む異なるチャネル間のステータス管理とCRMを実践

株式会社タイズ

メーカー専門の転職エージェント「タイズ」様。近年、求職者の行動変容に合わせて、キャリアアドバイザーからの新たな連絡手段としてLINEに着目し、さらに人材業界向け業務管理システム「PORTERS」と「MicoCloud」を連携しました。

その結果、業務管理システム上の求職者情報をMicoCloudに連携し、LINEで最新状況を踏まえたアドバイスが可能になるなど、求職者に寄り添うスピーディーな応対が実現できたといいます。

今後は潜在層・準顕在層の求職者と中長期でつながり、求人紹介に導く新規フローにおいてもLINE活用の幅を広げるタイズ様。同社の小島様、長友様にLINEを活用したコミュニケーション構想を伺います。

マーケティング部 マーケティンググループ マネージャー
小島 義彬様
マーケティング部 PR・広報グループ チーフ
長友 美悠様

株式会社タイズ
https://www.ee-ties.com/

課題:

・チャネル・部門間で求職者データが分断されており、一貫性を持った顧客対応ができていなかった
・新規会員登録が他社媒体経由の獲得に集中しており、自社経由の登録割合を増やす必要があった
・求職者からの返信期間に数日を要し、スピーディーに対応することが難しかった

戦略:

求職者の採用歩留まり改善を目的に、スピーディーに連絡をとることができるLINEをコミュニケーションツールとして追加。また、求職者の動機形成を図るため、ステータスに応じたやりとりを徹底することを目指し、LINEと既存業務管理システム連携も行う。

成果:

・システム連携を行い、異なる部門間でステータスに合わせた一貫したコミュニケーション施策を実現
メールで通常2~3営業日かかる日程調整がLINEで半日に求職者からの返信リードタイムを約75%短縮に成功した事例あり
・求職者連絡にLINEを活用し、スピード感のあるレスポンスで採用につなげる

 

“求職者ファースト”を掲げ、異なるチャネルを活用することでコミュニケーションの最適化を目指す


(左)マーケティング部 PR・広報グループ チーフ 長友 美悠 様
(右)マーケティング部 マーケティンググループマネージャー 小島 義彬 様

ーはじめに、タイズ様の会社概要とご担当者様の業務内容を教えてください。

小島様:株式会社タイズは、2005年創業の製造業(メーカー)専門の転職エージェントです。大手上場企業を中心に、製造業の技術職に特化した転職支援を行っています。

メーカー企業様との長年の信頼関係から、多くの企業様で高い中途採用のシェアを誇っており、非公開求人・限定求人も多く、タイズだからこそご紹介できる求人が豊富にあることが特徴です。創業以来関西エリアを中心に事業展開してきましたが、2022年からは東京に営業所を構え、関東エリアへも拡大しています。

長友様:現在、すべての業界がAI化、デジタル化の方向に進んでいると思います。タイズではテクノロジーを活用する一方、人にしかできない部分に目を向けて、より良い求人紹介をしていくことをモットーとしています。

商標登録「アナログマッチング(R)」で掲げていますが、年収や勤務地などの条件面だけでなく、「社風、働きごこち、会社の将来性、スピード感、やりがい」など可視化しにくい指標も重視し、求職者様にベストマッチした会社をご紹介することをゴールにしています。

小島様:真摯に転職支援に向き合うため、1人のキャリアアドバイザーが担当する求職者の人数も抑えています。その分、求職者とのコミュニケーションを大切にしています。我々マーケティング部のミッションは「自社サイト経由の求職者の集客」です。私がマーケティング部マネージャー、長友はPR・広報グループのチーフを務めています。

 

ー御社を取り巻く事業環境について教えていただけますか?

小島様:製造業は国内における基幹産業といえます。製造業における2021年の国内総生産(名目GDP)112.5兆円と、全体の20%超を占めており(※1)、日本の就業者のうち15.5%が製造業に携わっています(※2)。特に新しいイノベーションや技術を生み出す役割を果たす技術職の方々は、専門スキルを有し、日本のものづくりを支える貴重な人材です。

製造業に勤める技術職の方々は従来、新卒で入社した企業に長年勤める傾向が強く、定着率が高い傾向にあります。一方で、急激な市場変化から「新卒入社した会社に定年まで」の価値観は当たり前でなくなりましたし、高い専門スキルを有する方が市場価値に見合ったキャリアアップを志して、転職を決意される方々も増えています。

タイズでご支援している求職者様は20代〜30代が中心、転職ははじめてという方々がほとんどです。私たちは製造業の技術職に特化した転職支援エージェントとして、製造業や技術職への深い知見とキャリアアドバイスを基に、製造業の方々のキャリア支援をお手伝いしています。

(※1)出典:2023年度版 ものづくり白書  第1章 業況 第1節 製造業の業績動向 P3 (経済産業省)
(※2)出典:2023年度版 ものづくり白書  第2章 就業動向と人材確保・育成 第1節 ものづくり人材の雇用と就業動向 P42 (経済産業省)

 

ー製造業の求人市場の動向を踏まえて、求職者コミュニケーションにおける課題はありましたか?

小島様:一貫して「タイズ」がサポートしていることで安心感を伝えたいと考えていました。

転職支援のプロセスには、様々な部門が関わります。弊社の場合、マーケティング部が集客した求職者に対して、アセットマネジメント部インサイドセールスチームがアプローチを行い、営業部にパス。面談設定などを経て、転職成功に至るという一連の流れで進みます。

従来、求職者とのやりとりはメールや電話が中心でしたが、これは求職者視点に立つと、タイズの異なる部署の担当者から複数チャネルで連絡が細切れにやってくる状態です。一方でLINEで連絡をする際は、アカウント名はいつも「タイズ」となり、一貫したコミュニケーション体験が保たれます。

求職者目線の体験設計で大切なのは、複数チャネルの統一的な活用と他部門連携をかなえることです。これにより、我々の目指す「ベストマッチング」の実現にも近づけると考えました。また、今まで部門間で連携しきれていなかったタイズ経由の転職決定者との関係を継続していく施策や、しばらく連絡が途絶えている求職者への再アプローチにも、今後注力できるようになると考えたのです。


マーケティング部 マーケティンググループ マネージャー 小島 義彬 様

また、マーケティング部としては自社サイト経由でご登録に至る求職者様の割合が少ないことも課題です。「製造業の技術職」と業界・職種に特化していることや、転職慣れしていない方々が多いことから、顕在層に向けた施策だけでは頭打ちになってしまいます。

現状は他社プラットフォーム経由の登録割合が約8割といった状況で、集客を他社に依存する状態から脱却するためにも、いかに中長期でつながり、自社サイトから登録に至る割合を増やしていくのかが重要だと考えています。

 

社内の誰もがLINEで求職者対応ができる使いやすさが決め手

ー他社ツールとの比較の中で、MicoCloudを導入した決め手を教えてください。

小島様:トライアルでMicoCloudを使用した際に直感的に操作できて、UIも使いやすいと感じたことが決め手になりました。また、必ずしも最初からシナリオを設定しなくても使えるハードルの低さがありがたかったですね。導入してから約1年経って、現在シナリオ作成は、カスタマーサクセスのご担当者様にお任せできていますし、LINEで求職者とコミュニケーションを行うチャット機能は、関係部門のメンバー誰もが対応できる体制になっています。

また、サービスの提供内容が非常に分かりやすかったですね。MicoCloudの営業担当者様は何を聞いても的確に答えてくださいましたし、マーケティングについて深い理解があると感じました。導入検討の打ち合わせ中、他社からはLINEの使い方を教えていただくことはありましたが、MicoCloudの担当者様には「LINEを使って弊社でかなえたいこととその実現プラン」まで具体的に相談できる手応えがありました。

 

求職者とのコミュニケーションスピードと親近感が向上

ータイズ様は人材派遣・紹介管理システム「PORTERS」を導入しMicoCloudと連携していらっしゃいます。具体的に求職者のどのようなデータを連携しているのでしょうか? それによって、従来の業務フローから変化したことも教えてください。

小島様:基本的には名前や、初回面談・面談後など各フェーズで得られる求職者情報です。これらにMicoCloudが紐づくことによって、最新のステータスを踏まえたメッセージ送付やアドバイスが可能になりました。

一例を挙げると、タイズが支援した求職者様の中で転職先の決定に至らなかった方は、データ上で一定期間が経つとPORTERS上でステータスが変わります。その場合は「最近、転職へのご意向はいかがですか?」と定期的にヒアリングやLINEでのメッセージをお送りするようになりました。

他にも、現在タイズ経由の転職決定者を対象にさまざまなイベントを実施しているのですが、流入元をMicoCloudを使って細かくタグで分けることで、それぞれ配信内容を変えて訴求する施策を始めています。

ー今回MicoCloudを導入いただき、メールや電話に加え、LINEという“第3の連絡手段”が取れるようになったことで、社内や求職者様からの反応はありますか?

小島様:社内の各部門で、求職者とのやり取りがスピード感を増したことに手応えをもっています。現職の状況のため、メールや電話ではなかなか連絡がつきにくい方に対しても、LINEであればコミュニケーションが取りやすいことも多いです。

日程調整に関する求職者からのレスポンスも、メールであれば平均2~3営業日かかるところを、LINEであれば半日で済むこともあるなど、スピード向上が図れています。

ある求職者様のケースでは、1次面接合格後に、タイズの担当者とLINEで一気に日程調整のやりとりを行い、1週間のうちに最終面接まで選考をセットできた結果、弊社で転職を決定された方もいます。LINEは、相手の温度感に合わせたスピーディーな応対ができるので、それが私たちの介在価値にも直結していると感じています。

長友様:LINEの媒体特性として、メールと比べてカジュアルな会話ができる点もメリットです。たとえば最終選考を控えた求職者様に「本日の面接頑張ってくださいね!」というような、応援メッセージを送るなど、人と人同士の親しみのあるやりとりも含めて、求職者様との距離を近くすることができ、転職体験を向上できていると感じています。

マーケティング部 PR・広報グループ チーフ 長友 美悠 様

小島様:異なる部署間でお客様の体験向上のために、同じ目的・目標を共有できるようになったことも大きいですね。MicoCloudを導入してから、フローの変化や全体像を異なる部門で共有することで、本来、アセットマネジメント部の管掌だった求職者の再アプローチにおいても、マーケティング部が担当しているLINEの友だち登録施策が効いてくると理解してもらえています。そのため、部門間で協力・連携しながら進める機会が増えてきています。

 

LINEを主軸とした会員登録促進施策に挑戦

ー今後のタイズ様の会社の展望、およびマーケティング施策を教えてください。

小島様:やはり今後の主眼は、自社での集客力を高めることです。そのため、LINEの友だち登録を通じて、会員登録を促す施策に注力する予定です。転職する方の中には、今すぐ転職したい顕在層の方もいれば、そのうち転職したい潜在層の方もいます。

製造業の技術職は限られた求人市場ということもありますし、転職意欲が顕在化するまでの期間が長い傾向もあるため、求職者と中長期で関係構築する重要性が高いです。今後は潜在層、準潜在層にも積極的にアプローチする所存です。

そしてご登録を促進し、最終的にはタイズ経由でキャリアチェンジを決定する方々を増やしていくことを目指します。また、マーケティング部門と営業部門の連携を強化し、一気通貫したコミュニケーションを行うことで、求職者の満足度とロイヤリティ向上を図りたいと考えています。

 

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BOXIL SaaSセクションLINEマーケティング部門1位

BOXIL SaaSセクションLINEマーケティング部門 1位受賞
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