LINE公式アカウントのセグメント配信とは?絞り込み手順や成功事例を紹介

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LINE公式アカウントのセグメント配信(絞り込み配信)とは、友だち登録をしているユーザーの属性や特徴でセグメントを分け、絞り込んでメッセージを配信する機能です。セグメント配信を有効活用することで、購買意欲を向上させたり、ブロック率を下げたり、メッセージの配信費用を削減する効果が期待できます。

本記事では、セグメント配信の概要を確認したうえで、設定手順や活用方法、成功事例を紹介します。LINEをマーケティングに活用したいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

LINE公式アカウントのセグメント配信(絞り込み配信)とは?

LINE公式アカウントのセグメント配信の説明の前に、そもそもセグメント配信とは何かを解説します。

セグメント配信とは?

セグメントとは、「男性」「神奈川県在住」「メッセージを閲覧」「商品購入」「既存会員」などの特定の要素を持った集まりを指します。

セグメント配信とは、メールリストなどでユーザーを特定の要素に分類し、特定の条件で絞り込み配信することです。特定の顧客属性に応じて、適したメッセージを送信します。

LINE公式アカウントのセグメント配信(絞り込み配信)機能とは?

LINE公式アカウントのセグメント配信とは、ユーザーを特定の条件に絞り込みメッセージを配信する機能です。なお、LINE公式アカウントのセグメント配信は「絞り込み配信」という名称で呼ばれます。

LINE公式アカウントのセグメント配信では、「ユーザー属性」、または「オーディエンス」に応じて、特定のユーザーにメッセージを送ることが可能です。ユーザーの属性は、「友だち期間」「性別」「年齢」「OS」「地域」の5つが用意されています。

オーディエンスは、「友だち追加の経路」や「メッセージ開封の有無」といったLINE公式アカウント独自の条件で作成するセグメントです。

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セグメント配信のメリットと重要性

LINE公式アカウントでセグメント配信することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。その重要性を解説いたします。

ユーザーの購買意欲を高められる

LINEのセグメント配信は、「過去にメッセージ開封」や「リンクをクリックしたユーザー」などの条件でメッセージを配信できます。

例えば 新商品の案内を送信したユーザーのうち、メッセージを読んだり、Webサイトにアクセスしたユーザーは多少なりとも商品やサービスに多少興味を持っている可能性があると言えます。

そこでリンクをクリックしたユーザー限定でクーポンを送ったり、商品に関する詳しい案内を送ったりすることで購買意欲を高められるのです。

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ブロックされるリスクを軽減できる

全ユーザーに対して、同じメッセージを一斉配信しているとブロックされるリスクがあります。自分とは関係ない、興味がない情報しか送られてこないアカウントだとみなされてしまうからです。

例えば、北海道に住んでいるユーザーに対して、東京限定のキャンペーンメッセージを送り続けたらブロックされる。というイメージです。

ユーザーを絞り込み、そのユーザーに合わせた有益な情報を送ることで価値を感じてもらえます。

メッセージの配信費用を抑えられる

LINE公式アカウントはプランによって、無料で配信できるメッセージ数が決まっており、スタンダードプランでは上限を超えたメッセージは1通ごとに配信費用がかかります。

そのため対象ユーザーを絞り、適切なメッセージを送ることによって配信費用を抑えつつ効率的にユーザーの反応を得られます。

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LINE公式アカウントで使えるセグメント(絞り込み)

LINE公式アカウントでは、「ユーザー属性」と「オーディエンス」の2つの条件から、メッセージ配信対象のユーザーを絞り込めます。

それぞれ絞り込みできる条件を紹介します。

【ユーザー属性】での絞り込み

ユーザー属性とは、LINEユーザーが保有するスタンプや友達追加している公式アカウントの利用状況から推定された情報です。「お友だちの期間」「性別」「年齢」「OS」「地域」の要素で絞り込みできます。それぞれ絞り込みできる候補は以下のとおりです。

属性選択できる候補
友だち期間・6日以下
・7日~29日
・30日~89日
・90日~179日
・180日~364日
・365日以上
性別・男性
・女性
年齢・14歳以下
・15~19歳
・20~24歳
・25~29歳
・30~34歳
・35~39歳
・40~44歳
・45~49歳
・50歳以上
OS・Android
・iOS
・Windows Phone
・BlackBerry
・Nokia
・Firefox
地域・47都道府県
・北海道/東北地方
・関東地方
・甲信越、北陸地方
・東海地方
・関西地方
・中国地方
・四国地方
・九州/沖縄地方

また、LINE公式アカウントのセグメント配信では、複数の属性を掛け合わせて、メッセージ配信対象のユーザーを絞り込むこともできます。

たとえば「友だち期間が6日以下」で「東北地方」に居住している「男性」ユーザーにのみ、特定のメッセージを配信できるということです。複数の属性を掛け合わせることで、よりパーソナライズなメッセージ配信が実現します。

【オーディエンス】での絞り込み

次に、オーディエンスによるセグメント配信について、どのような内容で絞り込みができるのかを解説します。

オーディエンの種類セグメント内容
ユーザーIDアップロードLINEユーザー固有のIDをTXT、CSV形式でアップロードして、セグメントを作成
クリックリターゲティング過去に配信した、メッセージ内のリンクをクリックしたユーザーを対象にする
インプレッションリターゲティング過去に配信した、特定のメッセージを開封したユーザーを対象にする
チャットタグオーディエンスチャットに「4月来店」「初来店」といったタグを付与したユーザーを対象にする、チャットに付与するタグは、LINE公式アカウントの設定画面で作成できる
追加経路オーディエンス「友だち追加アイコン」「LINEセールスプロモーション」など、友だち追加をした経路に応じてユーザーをセグメント化
ウェブトラフィックオーディエンスLINE tagを設置し、特定ページなどにアクセスしたユーザーにタグを付与して、セグメント化をおこなう

オーディエンスによるセグメント配信では、メッセージの開封状況やリンクのクリック状況などに応じて、ユーザーをセグメント化できます。そのため、よりユーザーのニーズや興味に合わせたメッセージを配信できるのです。

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LINE公式アカウントのセグメント配信の設定方法

それでは、属性とオーディエンスそれぞれを使った、セグメント配信の設定方法を紹介します。

LINE公式アカウントの管理者画面にはWEB版(PC)と管理アプリ(APP)の2種類がありますが、ここではWEB版(PC)におけるセグメント配信の設定方法を見ていきます。

ユーザー属性を使ったセグメント配信(絞り込み配信)

1.ユーザーの絞り込み方法を設定する

引用:LINE for Business「マニュアル|絞り込み配信について

管理者画面の「メッセージ配信」の項目にある「メッセージを作成」をクリックすると、上記画像のような画面が表示されます。

「配信先」の項目で「絞り込み」にチェックを入れて、「属性で絞り込み」の項目で右上にあるアイコンをクリックするとフィルター設定画面が出てきます。

2.メッセージを配信する属性を選択する

引用:LINE for Business「マニュアル|絞り込み配信について

「フィルター設定」の項目で、属性の種類を選択します。ユーザーの属性は、「友だち期間」「性別」「年齢」「OS」「エリア」から選択可能です。たとえば上記画像では、「友だち期間」の属性を選択し、友だち期間の長さによってセグメント配信の設定をおこなっています。

次に、メッセージ配信対象とする属性を決めたら、セグメントの内容を選択してください。たとえば「友だち期間」の属性であれば、上記画像のように友だち期間が「90~179日」の属性を持つユーザーを配信対象にすることが可能です。

オーディエンスを使ったセグメント配信(絞り込み配信)

1.ユーザーの絞り込み方法を設定する

引用:LINE for Business「マニュアル|絞り込み配信について

設定画面の「メッセージ配信」の項目にある「メッセージを作成」をクリックすると、上記画像のような画面が表示されます。

「配信先」の項目で「絞り込み」にチェックを入れて、「オーディエンス・過去の配信」の項目の右上にあるアイコンをクリックしてください。

2.メッセージ配信対象とするオーディエンスを選択する

引用:LINE for Business「マニュアル|絞り込み配信について

「オーディエンス」の項目では、オーディエンス一覧が表示されます。オーディエンスごとに、メッセージ配信対象とするかどうかを選択できます。メッセージ配信対象としたいオーディエンスは「含める」を選択し、配信対象外としたいオーディエンスは「除外する」を選択します。選択中の項目はグレーに変わるため、間違いのないように注意してください。

なお、オーディエンスでセグメント配信するためには「データ管理」の「オーディエンス」で事前にオーディエンスを作成しておく必要があります。

セグメント配信の注意点

セグメント配信をおこなう際には、設定時にいくつかのポイントに注意する必要があります。


ターゲットリーチ数が100人以上いないと属性で絞り込めない

ターゲットリーチ数とは、友だち登録者数から、ブロックされているアカウントと属性不明のアカウントを差し引いた人数です。

セグメント配信をおこなう場合、LINE公式アカウントのターゲットリーチ数が100人以上いないと属性によるユーザーの絞り込みができないため、注意しましょう。

選択後の推計対象ユーザーが50人以上いる必要がある

属性によってユーザーの絞り込みをおこなう場合は、属性選択後の推計対象ユーザーが50人以上いる必要があります。

たとえば、属性で「年齢」を選択し、「25~29歳」の「女性」という条件を設定したときに、該当するユーザーが50人以上いなければいけません。

LINE公式アカウントのセグメント配信の成功事例

ここでは弊社がご支援したなかでの、LINE公式アカウントのセグメント配信による成功事例をご紹介いたします。

【旅行業界】LINE友だち登録者限定セールで反応率向上

旅行業界の株式会社ジェイアール東海ツアーズ様では、LINE友だち登録者限定のセールが好調です。セグメント配信を用いて購買促進に繋げています。

セール時に1回目の配信に反応したユーザーに対して、2回、3回目のリマイド配信を行ったところ、効率よく予約の数を増やせています。弊社が支援を開始してから約1年半では、LINE経由の商品購買数が10倍、友だち登録者数6.5倍という成果がでました。

事例の詳細はこちら

LINE経由の購買数が10倍に増加!セグメント配信を最適化するJR東海ツアーズのLINE活用法

【EC】セグメント配信により売上向上、ブロック率半分以下。

国産オーガニックスキンケア・ヘアケア、健康食品の企画・販売をしている株式会社SOLIAでは、誕生日や興味があるブランドでセグメント配信をしています。

誕生月クーポンや好きなブランドの情報に絞った配信でメッセージを配信できたため、購買意欲の向上につながっただけでなく、配信コストの削減やブロック率も半分以下になりました。

事例の詳細はこちら

ブロック率を50%削減!ユーザーの興味関心に合わせたLINE セグメント配信の具体事例

まとめ

LINE公式アカウントのセグメント配信は、顧客の属性やニーズに基づいて配信内容を変えることができます。

しかし「どのような属性のユーザー」に「どのような内容のメッセージ」を配信すべきかを判断するのは難しいものです。LINE公認テクノロジーパートナーのMicoCloudであれば、これまで蓄積してきた成功ノウハウを活かして、売上アップにつながるセグメント配信を実現できます。

LINEによるマーケティングにお悩みの方や、売上アップを目指したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

LINE運用ならMicoCloud

LINE公式アカウントの運用にお悩みの方は、ぜひMicoCloudまでお問い合わせください。MicoCloudは、LINE公式アカウントを一括管理する、LINE特化型マーケティングシステムです。

企業さまのLINE活用を成功に導くために、顧客管理・配信・分析・運用改善までを一気通貫でサポートいたします。


導入後もLINEのマーケティング活用を知り尽くしたサポートチームが継続的にアシストします。オンライン面談や各種セミナーの実施もしておりますので、少しでも気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事の著者

大里 紀雄Norio Osato

Micoworks株式会社

ビジネスマーケティング部 Director

大手Web制作会社にてチーフデータアナリストとして、DMPの構築および活用支援、広告運用の業務に従事。マルケトではシニアビジネスコンサルタントとして業種業界を問わず、大手企業から中小企業まで、MAツールの導入や戦略構築支援を行う。 その後、複数の事業会社で大規模カンファレンスの企画運営や、オウンドメディアの構築などのマネジメント、アジアパシフィック地域のマーケティング戦略立案や広報活動など幅広い業務を経験し、現在に至る。

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